しろごしょう

前略、えがくのが楽しいです。

人間が生きる上で「芸術」の優先順位は、
決して高くはないのでしょうけど。
でも、デザインは生きるのに大切ですよ！
狩猟の時代なんて、石斧の石の部分や鏃のカタチひとつで、収穫がかわるし下手なら命を落とすわけで。
デザインは大事なのです。

芸術はまぁ…豊かさとか、余力の学問なのかなぁ？？

よくわかりませんわ。

先日仕上げた大きな絵を描きながら、またお店で介護着を見ながら、
色々おもったのでした。

身体に障害や怪我や老化などで不自由があっても、
普通に日常生活がおくれる工夫がされたデザインを、
ユニバーサルデザインといいます。
(建物で言うとこのバリアフリー)

社会に出て、物事や縁への想いを起因に、奉仕する善。
デザインとは出善因。
高校はデザイン科に通わせてもらっていまして、
そこでそう習いました。

いっぽうで、

芸術はスポンサー(パトロン、発注者)なり自分自身なりの思いを追求するのです。
ある意味では、エゴ。
エゴや欲望を凝縮して磨いて、さ美しい見世物に仕立てたあげる魔法。
それは社会善とは違うけれど、悪でもない、それこそ社会の余白。

私の絵仕事は？
芸術ではなく、あくまでもオーダーしてくださるお客様の日々へのプラスワン。
花束にカードがつくとちょっと嬉しい、家族写真が似顔絵になるとなんだか楽しい。
そういう感覚を目標としてますので、個人向けデザイン業と言えなくもないのかなぁ？

たまに、個人的に(注文なしに)絵を描いていると、社会善に反するようで申し訳なくなります。
でも、
似顔絵などのお仕事のためのトレーニングさ！と思うと、
後ろめたさもどこかへきえて、やっぱり絵は楽しいのです。