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しろごしょう

【泣いて笑って、もっと笑ってごはん!そんな、日常。】 オーダーはお休みをいただいております。不定期教室・イベントでお会いしましょう。

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化石のこと、色鉛筆の思い出。

アオキイクチス。
化石です。
その名の由来である発見者は、福岡市の中学校社会科教員をされている、青木先生です。
タテユという変わったお名前で、建諭とかいたような気がします。

諭という漢字は、福沢諭吉と同じですね。
この漢字は『教え諭す(さとす)』
教えさとすという言葉は、単にデータを伝えることと“教える”ではなく、親が施すような躾を含みます。
精神性を伴った教育です。
その名前を与えた先生のご家庭にとって、青木先生が教員になられたことは、素晴らしい事だったのではないでしょうか。

アオキイクチスは、北九州市で発見されました。
現在は『いのちのたび博物館』に展示されてます。
ここにもまた、北九州市とのご縁。
住みたいなぁ。

私の姉と、私は、中学校でその青木先生に社会科を習いました。
個性的な先生で、はじめから色鉛筆セットを持参させます。
「白地図を塗るのが色鉛筆だと、なんかよくない?美しいやん」
ペンで書き込み赤の下敷きをかさねるような、ガリ勉的な授業ではありません。
テストのできが悪い子も、うまく学校に通えない子も、
平等に「プリントをがんばった点数」がもらえます。

私が豆知識や歴史ロマン妄想などで頭がパンパンなことは、女子生徒という括りでは今で言うキモオタ(ク)なのですが、
先生の授業では、自分の個性として大切にすることができました。

宿題で家でぬっていった白地図を「なんかいい」と感想を書いていただいたことが、自分にとっては特別な宝物です。

高校のデザイン科にいた頃は、鉛筆デッサンが主流でした。
鉛筆でデッサンをすると、はじめは「赤も青も、この黒でえがきわけるの?!無理!色鉛筆!」と思います。
けれど、大学で日本画コースにはいって色鉛筆でデッサンをすると「逆に難しい…鉛筆じゃだめですか!」となった不思議な記憶。

その不自由が、なんとも愉快で、心地よくもあります。

今回の卒業制作では、随所に色鉛筆をまじえてます。
そして、アオキイクチスもえがきました!
とはいえ、難しい。
アプローチに困ったときは、もちろんあの人に相談。
「この化石について感想を!」
その返事は私だけのものにしておきます。
なんでその返事があの絵になったのかが、説明しにくいから(笑)

ふー。
中学という微妙な時期に先生にあえたことは、きっと大きな何かになってる気がしますよ。
うん。

良い先生も、悪い先生も、ずーっと覚えていたいです。
なんとなく。

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