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しろごしょう

【泣いて笑って、もっと笑ってごはん!そんな、日常。】 オーダーはお休みをいただいております。不定期教室・イベントでお会いしましょう。

カテゴリー「連作『世界の真ン中の樹』」の記事一覧

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眠りの思い出。

月の眠り。
前の作品は太陽、今度は月。

月は何でしょう。
豊穣の神イシュタル?
狩りの神アルテミス?
死界の神ツクヨミノミコト?

膨らむ母胎のよう。
命の果実が熟れゆく光。

生まれ来る者、死にゆく者。
想いのリレー、めぐる歴史の遺伝子。
地球の記憶。
その世界の中に個人がいて、
その個人の集まりを世界という。
それもまた、めぐるもの。

夢に敗れるもの、人魚。
何かを求めるものは、其れ相応の対価を必要とする。
しかし叶うかどうかは自分次第。
対価は成功を約束するものではない。
それでも、挑むのか?
それでも、生まれてくるのか?

この世界に生まれてくるために、命はどこかで待っている。
世界の記憶を継ぎながら、個人の命を生きるのでしょう。

「だからなんだっけ?」

それがなんでしょう。
だからなんでしょう。
なにを込めたのでしょう。
…色々ですとも。

色々な想いはひっくりかえしたスノードームのように、ふわふわと沈殿していくのでした。
それは眠りによく似ているのです。



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羽の思い出。

こんにちは、しろうめ庵の
“「羽」が片翼全体で「羽根」がパーツだと思いきや逆だと知っておどろいたひと”
私です。

大学を通信制で行き直して幾星霜、
先日やっとこさ卒業制作を描き終えました。
その制作のクラスメイトはもちろん先生がたからまで、
「あれがこうなるとは、想像もつかなかった」
「これはなんなの??どうまとめるの?」
など謎が謎を呼ぶ絵になってしまいまして、
いかにも私らしい締めになったなとニヤニヤしております。

その全体像の公開は、わけあってまだしてませんが…
その謎の要素について少し書いてみます(笑)

そこで、ハネの話なのです。

渡り鳥の羽根から、抜けた羽。
抜けてない方には根があるのね!
(´Д` )変な覚え方。
漢字は難しいですね!
羽ペンなどでおなじみのほうの羽です。
二枚ひらひらと。
最初は、一枚を赤で一枚を黒で描くつもりでした。

ところがですねー。
いざ画面に描き始めてから、気が変わりました。
この絵は「気が変わった」の連続で、背景なんか予定の色の絵の具の買い置きが余り…
どうやら、また何かを描く機会を得たやうです(笑)

このかんじ!
「予定はこうだけど、こうしてみたらどうかな?」という『自由』に導いてくれたのが、この羽が意味する恩人です。
導いてくれた、解放してくれた、どちらでしょう?
たぶん両方なので、二枚です。

水墨風に描いてから、一枚は色鉛筆とパステル、一枚は蛍光色のアクリル絵具で描き起こしています。
当初は水墨だけであらわせたらと思ったのですが、本物の画面の中にえがいたときに「なんかちがうなぁ」墨だけではしょっとちがうというか、優しすぎました。美術としてではなくて、気持ちのなかにある色が墨ではなかったようです(なんのこっちゃ?!)

派手に組み合わせながらも、チグハグにならないようにまとめあげましたよ!

この色の感覚も、the私らしさなのでしょう。
「あんたさんだけの、ギリギリのバランス感覚の色。大事にしぃや?」
と先生。
あんたさんだけの色!
ドキ!
実は、前作では「色弱のかたの目に見える世界」を意識した色彩という、ちょっと事件的なことに(?)に挑んでいます。
結果は…うーん、わかりません!
まだまだ勉強不足です。

今回ももちろん、実験君な私です。
蛍光色のほうには、ちょっとわかりづらい技術を、思いつきで試したりしてます。

この羽には、なんでも試したいと思ったのです。
「実験台なんて失礼な!ぷんぷん!」てなるような相手でなし。
思いついたことを、試さずにちぢこまることのほうが悪い気がする相手です。

ひらひら、夢の中の赤い羽、現実の手には墨色の羽、私はどこへいけるのやら♪
いやいや翼じゃないので飛べません。
いろいろ積み重ねて、もっと出来ることを増やしたいですね。

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カレーの思い出

さて、卒業制作のお話を。
だって春ですもの。
絵描きですもの(笑)


いまから数年前。
たぶん3年ぐらい前かな?

それは、博多駅から地下鉄で隣の駅、
東比恵(ひがしひえ)にある、
『ドゥニヤ』というカレーショップへ初めて行った日のこと。

当時の私は、日本画について色々と考え込んでいました。
技法や素材について実験するのが好きなのは今と同じですが、
当時は自分で採取した土や草木を、
洗ったり干したりしてから絵の具として使えないか試してみたり。

そんな日々でしたので、カウンター席で目が離せないのが、
ドンとおかれた石臼!
日本画では普通、理科の実験でよくつかわれる、乳鉢と乳棒を使います。
私の画材実験(?!)では、料理用のすり鉢とスリコギです。

ただ、
すりおろし感に納得がいかない!

今思えば自分のスリスリ技術(?)の問題なのですが、
当時は「石臼なら幅広いすりおろしができるのでは!」と、
なんというか謎のヒラメキ(?)にとらわれていました(笑)

ドゥニヤにあったのは、スパイスをすりおろすためのもの。
石臼といっても、水車や風車の中にあふ粉挽きのような、重々しいものではありませんよー。
乳鉢乳棒タイプと、習字の硯のようなタイプです。

それで、カレーを食べにきたくせに
「ジンジャーエールまだありますか(´Д` )」
放生会というお祭りの新生姜でして、気持ち的に特別ですもの。
「カレーからくないのありますか」
カレーのからさから逃げる“カレー好き”もいるんです。
そして、
注文後ひたすら石臼をみつめながら、移動中に思いついたことを忘れないうちにとメモメモ…

やだもう!
私、ただの怪しい人じゃないですかー


ふぅ。
それから、アガリ魔かつ不審者な自分に気づいてからはさらにオロオロ…
それでもどうしても知りたくて、
「石臼の使用感て、どんなかんじですかぁぁぁ」
仏のような笑顔のマスターに直撃。
このオロオロ変質者にきちんと答えて下さったのが、
現在は西鉄大橋駅近くの『マサラキッチン』で、
スパイス道をさらに深めておられるオーナー三辻氏です。

三辻氏のカレーのおかげで、色々な出会いがありました。
それこそ、一生の宝と私が勝手に思ってる友人にも。

三辻夫妻には、『日常展』も助けていただき、
その翌年の『おかしとおんなの子展』でいただいたアドバイスが、
日本画で「頭ではわかってはいるけど手に付かない技」の理解に繋がりました。
バラバラだった知識をつなぐ一手です。
それはまさしく、どんな食材もまとめてしまうカレー?!
さすがです先生(ん?!

そんなわけで、
卒業制作の絵には、三辻夫妻をイメージしたカレー風の模様を、
うっかりちゃっかり、えがいております。

ちなみに、
SNSに制作風景を載せる時は、途中から部分的な写真しか公開しませんでした。
福岡でも展示をしますので、その時にぜひとも全体像をごらんください!
(´Д` )謎のダシオシミ…

なお、
前作の完成を見た唯一のひとは、元パートナー(笑)
私が絵を描くうえで不可欠なひとです。

『博多スパイス料理とカレーの店 マサラキッチン』 
住所: 福岡市南区向野2-13-22 高宮通り沿い
電話: 092-776-9807
facebook:https://www.facebook.com/info.masalakitchen
店休日: 水曜日(不定休あり)
営業時間:【昼】11:30~15:00
【夜】18:00~22:30(※オーダーストップは30分前)

店名:カレーショップ ドゥニヤ
住所:福岡市博多区東比恵3-1-30 村上ビル2F
電話:092-400-1203
HP:http://www.masala-taste.jp/
blog:http://duniya.seesaa.net/
営業時間:11:30~15:00(14:30cs) / 17:45~22:00(21:30os)
定休日:日祝日・水曜日

スパイス 石臼セット 小 2.3kg


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プロフィール

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しろうめ庵
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女性
職業:
絵描き
趣味:
映画・読書
自己紹介:
いつも応援ありがとうございます。
好きなことを好きなようにマイペースで挑戦しています。
まだまだ至らない点はありますが、是日々精進で頑張ります。
よろしくお願いします。
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