しろごしょう

こんにちは、しろうめ庵の
黒髪があたりまえの顔をしているのに本人が見慣れていないほう、
私です。ゲームの２Pカラーみたいだわね。

先日みたのはこちら。
『ドラゴン・タトゥーの女』
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※ネタバレを含む、誰かの恐怖症につながりそうなポイント。
・知能が極端に発達した子供が、異端として不憫な目に遭う。
・家族内で、命に係わる暴力的過去がある。
・指導的立場の人間による、立場を利用した強姦・肛姦。
・刺青を彫る（工具のような専用マシーンで肉体に描く）
・選民思想のある、特別な暴力（殺人中毒？）

＜あらすじ＞
　とある地方の名家で、戦争にまつわる一族の歴史も交えつつ、
　その地方で起きた不可解な象徴殺人と、消えた娘の謎…

その物語の主人公は天才ハッカー。
その能力は、興味深い謎かどうかだけに発揮されるという、日本漫画の王道のような主人公。
あまりに細くて、少年のようにも見える体はパンクファッションに大きな刺青。
（日本では『女』と表現してありますが、原題はGirlなので、大人の世界で小娘扱いされているぐらいの微妙な立場なのかなと感じます）

いちぶの大人から見ると服従させたくなる嗜虐心をあおる魅力もある。
また、傷ついた奔放な性は、女性同士で刹那的に遊ぶこともある。

そんな主人公が目を輝かせ、懐いて、関係を深めるのがもう一人の主人公。
007でもおなじみのダニエル・クレイグ氏、かっこいいですよねー、渋いですね。
彼女の無邪気さ、それでも軟化するわけのない才能、
謎の行方は、この相棒関係はどうなる？？

あぁ、金田一耕助シリーズなど旧家の放つ圧・喉からこみあげてくる恐怖を感じます。
こういうお話、大好きです。

父がひかりTVで見ているのを、通りすがりにちらちら見てたのですが、
ちゃんと見たのは初めてです。

彼女の出会いと別れと、一緒の日々。
共感するほどの、才能がなくそれゆえの孤高も知らないけれど、胸を打ちました。
謎解き系は、いかにして解くかも勿論ですが、どんな人物が解くかも大事だと感じました。
ラスト数分は、むずがゆくて、さみしくもあたたかく、そしてむなしいのです。

さて父よ、
娘ばかりを持つ親としてみるとまた心に刺さるものがあったろうな、と、おもいます。

…見終わったときに私が思ったのは、とある女友達のぼやきでした。
どう気を付けても、交際後に重傷なモラハラ・DVを受けるんですよ、その友達。
そのうち「またか」から、彼女の被害妄想ではとか、相手を怒らせてるのではとか、
友達グループの中でも違和感を覚える声が上がってくるのですが、どうも本当らしい。
えぇ、そんな彼女のぼやきがね。

私のような頭がおかしい女を好きになるような人を、好きになれない。
私の側にきてしまうような男と、一緒になれない。
私に興味を持ってくれた事実に私の持つ好意をこめて「こっちへ来るな」と追い返す。


のようなニュアンスの話をする友人がいましてね。
せっかくDVなどするタイプではないマトモさんが興味を持ったり、
彼女が地獄というならそこまで下りてこようとしても、
そうしてくれる相手ではダメなんですって。
（じゃぁ、地獄ではないところに引き上げてくれる人は？と思うんだけど）

それをなんとなく思い出して、説明なしに口に出してしまった私ですが、
それを隣で聞いていた身内はどう思ったんでしょうね。
というか、
「友達がー」って、自分のことをぼかしてると思われがちでしょうよ？
だいたい。
なのに、なんで、その場でそんなことを口から出してしまったんでしょうね。
えぇ。
私なりに感動して、動揺して、なにかおかしかったんです。
という謎は解けましたが、相手の気持ちは知りませんよ。

あぁ、謎解きものって楽しいなぁ。
映画館も好きですし、
家でゆっくり「え？どういうこと？え？」て何人かで言いながらみるのも楽しくて、
大好きな時間だなって思って、そのあたたかさで泣いてしまう私なのですが、
どうしたらいいんでしょう。

※『ミレニアム・ドラゴンタトゥー女』となにが違うの？
同じです。キャストなどを一新して仕切り直した、リブート作品です。