しろごしょう
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カテゴリー「読書・映画の備忘録」の記事一覧
- 2025.01.08 [PR]
- 2016.08.23 『異人館画廊』感想/ブルータスおまえもか
- 2016.08.22 『腕貫探偵』感想/様式美
- 2016.08.08 『虐殺器官』感想/記憶と自己他己、自我。
- 2016.08.08 『脳男』感想/自己と自我の発生、派生。
- 2016.08.08 『シューマンの指』感想/承認欲求を承認する経緯
『異人館画廊』感想/ブルータスおまえもか
- 2016/08/23 (Tue) |
- 読書・映画の備忘録 |
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数年前、研修を受けていました。
ランチタイムは気分転換に書店にいきます。
通路が狭い店での立ち読みがあまり好きではないので、
空き時間は勉強をしていたから読めないのに、
なぜか買っていました。
選んで買うということに「これは‘自らの意思’なのだ」という自由を感じ、震えていました。
その反面、実はそこまで引かれて選び抜いたわけでもない。
なぜなら、
研修中の身の予算で何度もその感激に浸るには?
よみたい本の値段を見るというより、
自分の予算の価格帯が第一審査なのです。
なんて残念なんだ私は…(笑)
読みたいならば図書館へ通えばいいのです。
勝手数時間で読んで売ったような本も、古本屋にある。
けれど、この頃は消費の欲求なども含めて、本を買わなければ収まらないものがありました。
理屈ではない衝動です。
さて、そんな時期になんとなく買って、
数ページで違和感を感じてやめていた本。
もうこの前フリはひどいですね。
読みたくて買ったわけではないようなことを書いてますが、
ちゃんと価格帯やボリュームなどの条件で絞って、
その中からジャンルなりなんなりと条件つけて選びましたから。
読みたくて買ったはずなんですよ。
ただ、当時は数ページでやめて、売る予定の箱に投げ込んでました。
売りに行けずに保管してた状態で、
こんど売りにいくので未読本は読んでおこうと手に取りました。
レトロ文化×年齢に見合わない才能ある天然×騎士と姫のような男女主人公。
この数年、とても量産されてますね。
レトロなものが好きだから、きっと私は好きなはず。
象徴を織り込んだ、絵による心理介入。
魔法ではなく学問として完成しているそれを、
生まれながらの才能にして使いこなす美少女。
もちろん飛び級。
年上の無愛想イケメンとお人好しイケメン。
あー…
すごいです。
読みながら「随所にわたり、コバルト文庫ぽいな」と感じます。
読みおわって確認したら、コバルト文庫でした。
そういう「らしさ」をきっちり出すって凄いですよね。
この楽しみのために、極力、出版社やレーベルがわからないように(忘れるように)買うという謎の遊びをしています。
本の感想じゃないなこれ。
コバルトとは!て話でもない(笑)
なんだこれ。
お年寄りが全部もってく系の話っていいですよね。
ランチタイムは気分転換に書店にいきます。
通路が狭い店での立ち読みがあまり好きではないので、
空き時間は勉強をしていたから読めないのに、
なぜか買っていました。
選んで買うということに「これは‘自らの意思’なのだ」という自由を感じ、震えていました。
その反面、実はそこまで引かれて選び抜いたわけでもない。
なぜなら、
研修中の身の予算で何度もその感激に浸るには?
よみたい本の値段を見るというより、
自分の予算の価格帯が第一審査なのです。
なんて残念なんだ私は…(笑)
読みたいならば図書館へ通えばいいのです。
勝手数時間で読んで売ったような本も、古本屋にある。
けれど、この頃は消費の欲求なども含めて、本を買わなければ収まらないものがありました。
理屈ではない衝動です。
さて、そんな時期になんとなく買って、
数ページで違和感を感じてやめていた本。
もうこの前フリはひどいですね。
読みたくて買ったわけではないようなことを書いてますが、
ちゃんと価格帯やボリュームなどの条件で絞って、
その中からジャンルなりなんなりと条件つけて選びましたから。
読みたくて買ったはずなんですよ。
ただ、当時は数ページでやめて、売る予定の箱に投げ込んでました。
売りに行けずに保管してた状態で、
こんど売りにいくので未読本は読んでおこうと手に取りました。
レトロ文化×年齢に見合わない才能ある天然×騎士と姫のような男女主人公。
この数年、とても量産されてますね。
レトロなものが好きだから、きっと私は好きなはず。
象徴を織り込んだ、絵による心理介入。
魔法ではなく学問として完成しているそれを、
生まれながらの才能にして使いこなす美少女。
もちろん飛び級。
年上の無愛想イケメンとお人好しイケメン。
あー…
すごいです。
読みながら「随所にわたり、コバルト文庫ぽいな」と感じます。
読みおわって確認したら、コバルト文庫でした。
そういう「らしさ」をきっちり出すって凄いですよね。
この楽しみのために、極力、出版社やレーベルがわからないように(忘れるように)買うという謎の遊びをしています。
本の感想じゃないなこれ。
コバルトとは!て話でもない(笑)
なんだこれ。
お年寄りが全部もってく系の話っていいですよね。
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『腕貫探偵』感想/様式美
- 2016/08/22 (Mon) |
- 読書・映画の備忘録 |
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様式美がすきなのです。
シリーズものの小説の、お約束のフレーズの…マンネリではなく様式美。
これを読んでいたのはいつのころやら、
感想を書くにはずいぶん前です。
人々の生活を突然壊すトラブル。
それが非日常ならば、
「こんなとこにこんなものあったっけ?」
と、妙な窓口がひょっこりあらわれても良いのです。
そして、解決してもらえば良いのです。
腕貫というのは昔の事務職や記者のユニフォームにもみえた、あの腕カバーです。
物語はいつも被害者や当事者目線。
腕貫をつけた男のいる窓口へ迷い混み、
解決をうけるいつもの形。
読みやすく、安心感があり、
謎もすっきりしてます。
様式美がよいなと思いました。
二冊目をまだ読んでいない理由は、読んでからこの記事を振り返っていただくと解明されます。
え、そこには興味がない?
こいつぁしつれいいたしやした☆
シリーズものの小説の、お約束のフレーズの…マンネリではなく様式美。
これを読んでいたのはいつのころやら、
感想を書くにはずいぶん前です。
人々の生活を突然壊すトラブル。
それが非日常ならば、
「こんなとこにこんなものあったっけ?」
と、妙な窓口がひょっこりあらわれても良いのです。
そして、解決してもらえば良いのです。
腕貫というのは昔の事務職や記者のユニフォームにもみえた、あの腕カバーです。
物語はいつも被害者や当事者目線。
腕貫をつけた男のいる窓口へ迷い混み、
解決をうけるいつもの形。
読みやすく、安心感があり、
謎もすっきりしてます。
様式美がよいなと思いました。
二冊目をまだ読んでいない理由は、読んでからこの記事を振り返っていただくと解明されます。
え、そこには興味がない?
こいつぁしつれいいたしやした☆
『虐殺器官』感想/記憶と自己他己、自我。
- 2016/08/08 (Mon) |
- 読書・映画の備忘録 |
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時間軸としては、近頃感想を書いた2冊の前に読んだのだけれど…
近未来の、対テロ部隊の青年の物語。
いわゆるsfというのだろうか、
あらゆる装備品やギミックで未来を描写し、
あたかもアクション映画のようでいて、
本の半分以上は精神の話なのでした。
精神であったり、
悩みを象徴する幻であったりする。
また、
息子が思う母親像(評)と、遺品からわかる母親の姿の差違とかね。
近未来を舞台にしつつも、どちらかといえばノスタルジーなヒューマンドラマです。
繰り返し語られるのが、自我を決めるものはどこか。
生命活動、脳の活動、意識…自我をどこで線引けばいいのか、命の選択は第三者の認識や意識で決まるのか否か。
SFチックな近未来の内戦地を舞台に、
日常よりもなお身近な、自我を問う物語。
Amazonで買い物をし、友達がきたらドミノ・ピザを注文する。
それが平穏な日常だと語る物語。
これをAmazonで買わなかったことを後悔したのは内緒なのです。
近未来の、対テロ部隊の青年の物語。
いわゆるsfというのだろうか、
あらゆる装備品やギミックで未来を描写し、
あたかもアクション映画のようでいて、
本の半分以上は精神の話なのでした。
精神であったり、
悩みを象徴する幻であったりする。
また、
息子が思う母親像(評)と、遺品からわかる母親の姿の差違とかね。
近未来を舞台にしつつも、どちらかといえばノスタルジーなヒューマンドラマです。
繰り返し語られるのが、自我を決めるものはどこか。
生命活動、脳の活動、意識…自我をどこで線引けばいいのか、命の選択は第三者の認識や意識で決まるのか否か。
SFチックな近未来の内戦地を舞台に、
日常よりもなお身近な、自我を問う物語。
Amazonで買い物をし、友達がきたらドミノ・ピザを注文する。
それが平穏な日常だと語る物語。
これをAmazonで買わなかったことを後悔したのは内緒なのです。
『脳男』感想/自己と自我の発生、派生。
- 2016/08/08 (Mon) |
- 読書・映画の備忘録 |
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自己とは何か。
自我とは何か。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
近頃、
何の気なしに手に取った本が、
自我の境界に触れる本だった…
というパターンがつづきます。
いや、もっとシンプルに、
(a)そんな本が増えた
(b)勝手にそれを感じてるだけ
それだけのこと。
(c)呼ばれた
それはない。
ない。
あるとすれば?
「何の気なしに」が虚なのです。
本当に何でもよければ、本棚の手前から順番に買えばよかったはずでしょう。
せいぜい、
汚れや折れ目?
値段?
重さ(もちやすさ)
それだけを選べばいい。
それ以外のなにかを基準にしている?
それはもう「何の気なしに」ではない。
選んでいるのだ。
ならば、
好みなり気がかりの言葉なりが反映されている。
きっとそうなのでしょう。
私は選んだ結果、また自我を問う物語を手にしていた。
一つの事件と、
二人の操作目線が追った事件群、
そして合わさり進む物語。
事件を推理するというよりは、
次々に出てくる事実を飲み込むタイプの物語でした。
きっかけは『進撃の巨人』のマグネットしおりが貰えるキャンペーンだったのだけれど(笑)
あれは便利なのです。
自我とは何か。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
近頃、
何の気なしに手に取った本が、
自我の境界に触れる本だった…
というパターンがつづきます。
いや、もっとシンプルに、
(a)そんな本が増えた
(b)勝手にそれを感じてるだけ
それだけのこと。
(c)呼ばれた
それはない。
ない。
あるとすれば?
「何の気なしに」が虚なのです。
本当に何でもよければ、本棚の手前から順番に買えばよかったはずでしょう。
せいぜい、
汚れや折れ目?
値段?
重さ(もちやすさ)
それだけを選べばいい。
それ以外のなにかを基準にしている?
それはもう「何の気なしに」ではない。
選んでいるのだ。
ならば、
好みなり気がかりの言葉なりが反映されている。
きっとそうなのでしょう。
私は選んだ結果、また自我を問う物語を手にしていた。
一つの事件と、
二人の操作目線が追った事件群、
そして合わさり進む物語。
事件を推理するというよりは、
次々に出てくる事実を飲み込むタイプの物語でした。
きっかけは『進撃の巨人』のマグネットしおりが貰えるキャンペーンだったのだけれど(笑)
あれは便利なのです。
『シューマンの指』感想/承認欲求を承認する経緯
- 2016/08/08 (Mon) |
- 読書・映画の備忘録 |
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音楽家の友人から借りました。
音楽家であるまえに、努力家である。
「しかし君は!努力の甲斐があるから労力を割けるのだろう」
私なんぞは嫉妬と共にと悪態をつきたくなるぐらいには、何でもできる資質をもった人間です。
報われない人間は「報われないから」といって諦める。
成果が見えないことを、報われるための労力をかけていない自分のいいわけにする。
それもまた資質。
本当に、費やしても費やしてもなにも見えてこない人間は、いくらでもいるのです。
そんなことで頭が一杯になる本でした。
色々なことを思いだし、どうしようもない孤独に苛まれました。
内容を解説する感想は好きではないので、ぼんやりとだけ書くのです。
物語としてはいたってシンプル、正統派の物語です。
ショッキングな出来事、
回想として過去を時系列でおい現在、
プロローグの続き、
解決、解決…
「作者は楽譜を意識して書いたのだろう」
文章展開に対する感想。
音楽家に話すと鼻で笑われそうなので、
感想は伝えません。
ひとこと「面白かった」と伝えると、
沈黙しか返ってこず、
それは返ったと言うのか言わないのか、
すこし考え込むのでした。
音楽家であるまえに、努力家である。
「しかし君は!努力の甲斐があるから労力を割けるのだろう」
私なんぞは嫉妬と共にと悪態をつきたくなるぐらいには、何でもできる資質をもった人間です。
報われない人間は「報われないから」といって諦める。
成果が見えないことを、報われるための労力をかけていない自分のいいわけにする。
それもまた資質。
本当に、費やしても費やしてもなにも見えてこない人間は、いくらでもいるのです。
そんなことで頭が一杯になる本でした。
色々なことを思いだし、どうしようもない孤独に苛まれました。
内容を解説する感想は好きではないので、ぼんやりとだけ書くのです。
物語としてはいたってシンプル、正統派の物語です。
ショッキングな出来事、
回想として過去を時系列でおい現在、
プロローグの続き、
解決、解決…
「作者は楽譜を意識して書いたのだろう」
文章展開に対する感想。
音楽家に話すと鼻で笑われそうなので、
感想は伝えません。
ひとこと「面白かった」と伝えると、
沈黙しか返ってこず、
それは返ったと言うのか言わないのか、
すこし考え込むのでした。