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しろごしょう

【泣いて笑って、もっと笑ってごはん!そんな、日常。】 オーダーはお休みをいただいております。不定期教室・イベントでお会いしましょう。

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世界の果テに待つ私まで

<物語の一幕>

それは、ある世界の人魚姫の物語。

太陽は海からのぼっては燃え上がり、海に沈む。
そうやって、燃え尽きないように命をながらえている。
海は海とて、
干上がらないように、凍り付かないように、太陽を必要としている。
魚はそれを、泉からながめていた。


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太陽は泉に通うが、魚はそれをどう受け止めればいいか理解できない。
愛おしい気持ちがあったとて、ともに焼けこげるのだ。
命を落とすほどの愛か、それは自分ではない、相手の命をとるほどの愛か。
否、魚は太陽を生かしたい、そして太陽は自分の命をとるだろう。
故に、魚も命をおとすことはない。
愛の距離に、魚の命の法則が守られている。

魚は、命を長らえることもなく、誰かとともに生きるでもなく、
通りかかったものと会話し、見えるものを見て、
自分が受け取った世界のイメージと子をなす。
いろいろな相手と接しているようで、ひとりぼっち、魚はひとり。
なした命は自分の来世、死をもつ永遠の命の輪廻の魚。

その孤独をどこまでも愛せるかと言えばそうでもなく、
世界と交わりたい気持ちなくして、自分の中に世界があるわけもなし。
なのに、なぜ、ひとり。

あらゆる命につがいがあり、唯一に見えるものにも共生するなにかがある。
もう何代目かわからない体を生きながら、魚は空で目を閉じた。
魚のうちは瞼はないが、竜の体では瞼がある、
目玉のためでなく閉ざしたいときも閉ざす自由がある。
魚と竜、子供と大人でしかない自分の体に、つがいを見出せるか、否。

渇きに悩む必要はない、小雨が降る時間だ。
呼吸の一つ一つが泉の粒子に沈んでいく。

あれは、その世界の人魚姫の物語。


「そろそろ、ほかのものも見てみたい」
シリーズをえがく者にとって、
期待と愛情に満ちながらも、とても残酷な刃でもあります。

いえ、もうその相手の視界に置かないというだけで、
シリーズをやめる必要はありません。
増やせばいいだけ。
ただね、時間=体力や予算といった現実的な問題もあるから難しいのですよね。

というわけで、発表していた場がもともとクローズドでもあったので、
そこの仲間も「ほかのもの」という言葉がでているなら良い機会です。
シリーズをやめずに、別の形式に変えて、仕切り直しです。
私しかわからない物語だったものを、
もうすこし、形をかえて、再開できたらと思います。

今後とも、よろしくお願いいたします。
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