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しろごしょう

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映画『スパイラル:ソウ オールリセット』子はその子の親とは別人だが。

こんにちは、しろうめ庵の「死んで花実が咲くものか」私です。
今日も生きてます。

さて、今日見たのは『SAW』シリーズの一作。
私もそうでしたが、この作品についてのよくあるやりとり。
かなりハードという前知識ゆえにさけてしまい、そもそもジャンルがわからない。
「幽霊とか人知をこえたもの?ゾンビみたいな化学/科学ファンタジー?推理もの?」
もうこのレベル。
すると誰もが返すのが、こう。
「痛い系。その描写が一般的に怖いけど、ぶっとびすぎてて逆に平気」
なるほど。

簡単に言うと二時間サスペンス物なんですよ。
人間の起こす事件で、警察がでてきて逮捕劇もあります。
その手口が、誘拐・監禁・拷問的な装置。
脱出ゲームではあるのですが、文字通り「肉を切らせて骨を断つ」究極の選択の連続。
そこでなぜこのメンバーは集められたのか?
犯人の哲学やストーリーと、装置の構造美などが相まって、
ギリシャ悲劇の現代版のような風情があるのです。
残酷描写が多いのでつらくはあるのですが、見てしまう魅力があるのは確かです。

さて、しかしあらゆるシリーズにつきまとうのは
「n作目までは名作、n作目は神(がかりに良い)でもn作目から蛇足」

SAWも、作中の犯人本人の哲学や個性が強い分、
なかなか難しい点があるようです。

『スパイラル:ソウ オールリセット』
PrimeVideo(吹替版)https://amzn.to/3zKqCgS

おそらくシリーズを再スタートさせる物語ですか?
警察官ばかりが連続で襲われる事件。
(シリーズ象徴的犯人)ジグソーの模倣犯と思しき者の犯行声明。
何が起きてる……ここまでで60%ぐらい。
ここで、どうしてもついていけずに視聴をやめてしまいました。
それは作品の良しあしではなくて、
私が旧シリーズのイメージに固執してしまったからだと思います。

多くのシリーズ物が、一部の視聴者に悪く言われる理由の背景かもしれません。
定番(いつものシーン構成)がハッキリしている作品のその形は、
オタク言葉でいうところの「実家のような安心感」というものです。
それを作り手が、マンネリを打破で良かれと思って壊してしまうと…?

これ。
戦略と消費者の好みとの兼ね合いはいつでも難しいと思います。
私の考えはいつでも「作者が判断して出した公式の姿が正解」だと思ってます。
マーケティングなどは大切ですが、無理に観客にあわせる必要なないと思ってます。
ただ、
声高に悪く言うひとの一部が作品に感じた「悪さ」は、
額面通りの作品の質の話ではないかもしれませんよね。
(そもそも感想/好みは成績表ではない)
実家のきえた不安感への戸惑いが、自分の中で言葉にならず悪口になったのかなと。
すべてのひとがそうだとは言いませんが、そういうかたもおられるのかもしれません。

とりあえず私は、旧シリーズのテンポの良さに驚いていました。
無理なミッション→葛藤→なんとかクリア→次のミッション…
そして、事件の真相がわかり、膝を叩くような感じ。
後味の悪さと、謎の解けるスッキリの合間った不思議な味わい。
物語まで装置的な構造美をもちこんだような不思議な作品だと感じてました。

この映画はまったく逆で。
旧シリーズのインスパイア犯罪者があらわれた状態での刑事モノ。
次々に事件というよりは「なんでこんなことが」といったネットリとした感じ。
それはそれで一つの表現ですし、楽しさがあると思います。

私はひとつ気が付きました。
(私の感覚への気づきであって、作品テクや世間の感覚の話ではないのでご注意ください)
痛い拷問器具シーンの苦手さを、テンポの良さで緩和されていたと。
何が言いたいかって、このネットリ進行だと、
拷問的なシーンが先だって、ストーリーが半分もはいってこないんです…
まいったなぁ。

ということで、まさかのリタイアです。
自分の感覚に気が付けてよかったです、次からの参考になります。
対戦ありがとうございました。

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